ほのぼのおやじんのひとり言

保育園に務めている経験を生かして、保護者支援や子育てについてのブログをメインにアップしていきます!

こどもの遊び込みの大切さについて~ご家庭でできる『こどもの集中力アップ』3選~

こんにちは。

ほのぼのおやじんです(*'▽')

 

こどもは『遊びから学ぶ』と言われるように、こどもの成長発達において『遊び』ということは重要な要素となっております。

乳幼児期において『いかに遊びこむか』という経験は非常に大切になります。

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今回は、こどもの『遊び込み』について簡潔にお話ししていきたいと思います。

 

①遊び込みとは?遊びと遊びこみの違いは?

 

皆さんは『遊び』という言葉はよく耳にすると思いますが『遊びこみ』という言葉はあまり聞きなれないですよね?

 

『遊びこみ』とは

 

 

・自由に好きな遊びができる

・好きなこと得意なことを活かして遊ぶ

・遊びに自分なりの工夫を加える

・挑戦的な活動に取り組む

・おとなに頼らず製作をする

・見通しをもって遊びをやり遂げる

 

となっています。

 

『遊び込み』の段階として

 

 

①遊び始める

②だんだんと火が付いてくる

ここで遊びが終わってしまうことが多い

③没頭する・夢中になる

(自分の目一杯のところで活動する)

 

と言われています。

 

②の部分で飽きたり、集中力がきれたり、他のことに興味を持ったりしてしまうことが多いということです。

③では、時間を忘れて没頭すること。

私たちおとなでも経験ありますよね(*'▽')

私たちおとなは、いかに『こどもたちが没頭できる環境を整えていくこと』ということが大切になってきます。

 

乳幼児期のこどもは、日々の豊かで多様な経験を遊びに活かし、遊びから知識や経験、主体的に取り組む姿勢や態度、人間性など、様々な力を育んでいきます。

 

②こどもが遊びこんでいるときに注意すること

 

先ほどの遊び込みの段階にもありましたが、こどもは遊びこむ前に遊びを終了させてしまうことがあります。

ここでは、ご家庭でこどもが遊びに夢中になってきた際に、ご家庭でもできる』こどもの集中力アップのポイントについて、事例を交えて紹介いたします。

 

Ⅰ:子どもの集中力を妨げないように注意する。

 

こどもは、遊びに没頭していてもおとなの何気ない行動で集中力が途切れてしまうことが多々あります。

まず気を付けることはおとなの声が『こどもの頭の上を飛び越さない』ということです。

どういうことかというと、何か遠くにいる人に伝えたいことがある際に、ついつい大きな声を出してしまいます。

大きな声により、こどもは声を出している方に視線を向け、集中力が途切れてしまいます。

伝えたいことがある際は、相手のそばまで行き伝えることによって、こどもの集中力を保つことができます。

またその際は、こどもが遊んでいるそばを通っていくのではなく、部屋の隅を通っていくとなおよいでしょう(#^^#)

 

Ⅱ:遊びの内容でひと工夫を

 

パズルや、少量の小さな積み木、塗り絵、絵本などの遊びは、床で遊ぶのではなく、椅子に座り机で遊ぶことにより集中力が保ちやすくなります。

床でダイナミックに遊ぶこともよいですが、床では遊びの範囲が縦横無尽に広がってしまい、おもちゃが散乱してしまったり、他の興味に気を奪われる可能性もあります。

椅子に座り机で遊ぶことにより、自分の遊びのエリアが狭まり集中しやすくなるということです。

大型つみきや、身体を動かす遊びは広いスペースで、パズルや、少量の積み木やブロック、絵本などは椅子に座って狭いスペースでというように、遊びの内容によってひと工夫を行ってみるのもよいかもしれませんね!

 

Ⅲ:おとなは遊び始めだけ、あとは温かく見守って

 

こどもとの遊びの中で、「一緒に遊んで」といわれること、ありますよね(*'▽')

こどもと一緒に遊ぶ中で、こどもが集中し始め、おとなが一緒に遊ばなくても大丈夫と感じたら、そっと離れて目の届く範囲で温かく見守ってあげてください。

 

私たち大人はついついこどもたちの先回りをして、こどもの『やってみよう』や『できた』という気持ちを遠ざけてしまうことがあります。

こどもたちは遊びの中で、積み木を例に出して考えてみると『つぎはどうすれば壊れないかな?』や『高く積み上げるためにはどうすればいいかな?』など様々な考えを巡らせ、実践し、確認しています。

 

『こどもが困っているから答えを教えてあげよう』はこどもの『やってみよう』や『できた』という気持ちを遠ざけてしまいますので気を付けてくださいね。

こどもがどうしてもと助けを求めてきた際は、少しずつヒントを伝えながら、一緒に考え、こどもが自分で答えを導き出すことができるように促してあげてください。

 

上記の方法は、私が勤めている保育園で実践していることです。

 

ご家庭でもお手軽に出来ることですので、よかったらぜひ参考にされてくださいね(#^^#)

 

③まとめ

 

乳幼児期のこどもは『遊び』を通して、日々大きく成長していきます。

遊びから『次はこれをやってみよう』などの主体性や『次はできるようにやる』という忍耐力や、創造力が養われていきます。

複数のこどもとの遊びの中では『調整力』や『傾聴力』も養われていきます。

 

このように乳幼児期の遊びはとても重要で、わたしたちおとなは、いかにこどもが『遊び込み』ができるように、こどもの興味、関心に目を向け気を配ることが大切になっていきます。

 

最後に、遊びだけでなく日常の生活の中にも、こどもが育つ場面がたくさんあります。

例えば、散歩などで神社に行った時に、こどもが「神社って何?」と興味を持った際は、その場で大人の知識を伝えるのではなく、まず家に戻り、一緒に神社についてこどもと調べて学び、後日実際に学んだことを実践しに再度出かけてみるということが、こどもが大きく育つことにつながります。

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私たちはついついこどもの為に頑張らなきゃ、してあげなきゃと思いがちですが、こどもは時に放っておいても力強く成長していきます。

忙しい毎日、あれもこれもではなく、こどもの興味関心に目を向け温かく見守っていることがこどもにとって幸せなこともありますよ!

 

こどもの笑顔がおとなの笑顔

おとなの笑顔がこどもの笑顔

 

子育ては『いい加減(良い加減)』で気楽に楽しんでいきましょう(*'▽')

仲間がいます。ひとりじゃないですよ~

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(*'▽')

 

過去記事もよかったらどうぞ(^^)/

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小学校に入学する前に準備しておいて助かったこと5選

こんにちは(´▽`*)

ほのぼのおやじんです!!

 

本日は、年長さんの保護者の方からよく聞かれる、「入学する前に何をしておいたらいいですか?」について、

現役保育園勤務およびこども4人の子育て経験をもとに『小学校に入学する前に準備しておいて助かったこと』5選についてお話しいたします。

 

入学前に準備しておいて助かったこと5選!

①和式トイレの使い方

②上靴での生活・靴の蝶結びの練習を少しずつ始める

③公衆電話の使い方の確認

④登校ルートの下見

⑤こどもとのコミュニケーション

 

その他にも、身の回りのことを一緒に行う、規則正しい時間を身につける、挨拶を行うなどありますが、今回は上記5点についてお話しします。

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わが子も小学校に通いましたが、『この準備をしておいてよかった』ということを簡単に紹介いたしますので最後までよろしくお願いいたします。

 

小学校に入学する前に準備しておくと助かったこと5選

①和式トイレの使い方

 

最近では街中ではほとんど見られなくなってきた和式トイレですが、現在でも和式トイレが設置されている小学校は意外と多く見られます。

お出かけ先で和式トイレを見かけたときは、一緒に使い方を確認し使用してみるとよいでしょう。

 

②上靴での生活・靴の蝶結びの練習を少しずつ始める

 

小学校に入学すると、上靴を履いての生活になります。

保育園や、幼稚園によっては靴下や、はだしでの生活をしている園もありますので、上靴の脱ぎ履きや、片付け方を確認しておくとよいでしょう。

 

靴について、小学生低学年からひも靴を履くことに興味が出てきますので、少しずつ蝶結びの練習をしておくとよいかもですね。

ただ、何年生になったらひも靴にすべきということはありませんので、こどもの興味に合わせて進めていくとよいでしょう。

 

因みに現在、次男が小学4年生ですが、面倒くさいという理由でひも靴にまったく興味を示しておりませんし、蝶結びを練習する気もないようです(笑)

まぁ、マジックテープ式であればひもがほどける心配もないですし、ひもを踏んで転ぶといったこともないからですね。

 

③公衆電話の使い方の確認

 

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今のこどもたちにとっての電話は『スマートフォン』であり、電話ボックスにあるような『受話器をとって数字のボタンを押す』ということは電話をかけるということに対して想像もつかないことでしょう。

キッズ携帯を持たせるという方もいらっしゃるとは思いますが、緊急時の知識として、電話ボックスでの電話の使い方や、非常ボタンの意味について確認しておくとよいでしょう。

現在、我が子にはキッズ携帯のほかに、小銭またはテレフォンカードを持たせています。

 

④登校ルートの下見

 

保育園や幼稚園に登降園する際は、保護者の方と一緒ですが、小学生になると、こどもだけでの登下校になります。

上級生や友達と合流するまでは一人ということもありますので、入学したばかりのこどもにとって登校は不安に感じることもあるでしょう。

小学校に入学する前に休みの日を利用して、学校まで散歩を行うとよいでしょう。

交通量の多い場所、人通りの少ない場所、工事個所、川や池などの注意すべきところも確認することができます。

こどもの『危機管理意識』を高める上でも重要です。

 

⑤こどもとのコミュニケーション

 

最後に4人の親として、また保育園で勤めている経験を踏まえてこちらを紹介いたします。

 

保護者の皆さんにとって、保育園や幼稚園で過ごしている今のこどもたちには、たくさん気にかけ、目をかけ、時に手をかけていることでしょう。

しかしながら、小学生になると、登下校はこども同士で行い、身の回りの準備も自分で行うようになり、休みの日に友達と過ごすことが増えてくるでしょう。

そんなこどもたちの成長を嬉しく感じるとともに、さみしくも感じていくかと思います。

 

こどもたちは、保護者の皆さんから少しずつ外の世界に目を向け羽ばたいていきます。

その中で、つまずくことや悩むことがあるでしょう。

また、嬉しいことやできたことを共有したいと感じることも増えてきます。

 

そんな時にこどもたちが一番必要とするものは、友達や仲間も大切ですがやっぱり『保護者の皆さん』です。

 

『なんでも自分たちでできるようになってきたから・・・』とこどもたちに任せっぱなしせず、また、こどもたちが話しかけた時に『今は忙しい・・・』『後にしてほしい・・・』と感じることもあることもあるでしょう。

 

しかし・・・・

 

こどもたちの「ねぇねぇあのね」には『しっかりと耳を傾け』、こどもの『目をまっすぐ見つめて』、こどもの『言葉を最後までさえぎらず微笑んで』あげてください。

 

最初は気づかないかもしれませんが、繰り返していくうちにこどもの喜びや、SOSなど小さな変化に気づくことができるようになるでしょう。

また、こどもにとっても、『相談できるおとながいる』ということはとても心強いものです。

 

いつまでも『心離さず』でこどもに接してほしいなと思っています。

 

⑥最後に

 

こどもの成長はあっという間です。

過ぎた時間は戻っては来ません。

 

毎日大変でしょうが、少しの時間を使ってこどもの思いを全力で受け止めると私たちもこどもたちも共にハッピーになります。

 

『共育』と書いて『共に育つ』

 

『自分だけ頑張る』でなくてたくさんの周りの力を借りながら共に育ちハッピーになっていきたいですね!!

このブログが参考になったら嬉しいです(´▽`*)

 

『明日もハッピーで』

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最後までありがとうございました!!

 

 

 

こどもの箸の使い方の練習について~開始時期と練習のポイント~

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みなさんこんにちは(´▽`*)

ほのぼのおやじんです。

 

こどもが自分でご飯を食べ始め、スプーンやフォークを使えるようになってきたころに、次は箸の使い方を知らせようと考えますよね。

 

しかし、こどもにどのタイミングで箸の使い方を知らせるのか、どのような伝え方が効果的なのか、私たちがこどもの頃に教えてもらったことはすっかりと忘れていて、『さぁ、こどもに伝えよう』とは思っても、実際には、わからないことでいっぱいです。

 

今回は、

・こどもが箸を使い始めるタイミングについて

・箸の練習のポイント

について話をしていきます。

 

このブログを通して、箸指導の参考の一つにでもになってくれたら嬉しいです。

箸を使う練習を始めるタイミング

 

箸を使う練習のタイミングについて、おおむね2歳ごろからという話は聞いたことがあるかもしれません。

しかしながら、2歳になったら箸の使い方の練習を始めないといけないということはなく、3歳以降から始めても問題はありません。

外国の方が、おとなになってから箸を使えるようになることからもわかるように、『早ければ早いほどよい』ということではありません。

 

大切なことは、こどもが箸に興味を持った時です。

こどもが『やりたい』と感じたタイミングで『少しずつ』練習していくとよいでしょう。

 

また、箸を使うタイミングとしての目安として

 

①スプーンとフォークを鉛筆持ちで扱うことができるようになる

 

②ピースサインができるようになる

 

ことが挙げられます。

 

箸の使い方の練習と手先の動きの発達について

 

先ほどの箸を使うタイミングとして

 

①スプーンとフォークを鉛筆持ちで扱うことができるようになる

 

②ピースサインができるようになる

 

について挙げましたが、これは手先の動きの発達に関係しています。

手先の発達について、『身体の中心から外側に向かって』発達していくと言われています。

 

①スプーンとフォークを鉛筆持ちで扱うことができるようになる

 

について、成長の段階を見ていくと、

 

1:主に肩と肘を使って手づかみでご飯を食べる

 

2:スプーンやフォークを上から被せるように握り(上手持ち)主に肘を使ってご飯を食べる

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3:手首をひねってスプーンやフォークを持ち(下手持ち)主に肘を使ってご飯を食べる

 

4:指先を使ってスプーンやフォークを持ち(鉛筆持ち)主に手首と肘を使ってご飯を食べる

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という段階を経ていきます。

 

②ピースサインができるようになる

 

こちらも同様で、手先の発達の段階において、5本の指を同時に動かす『グー』や『パー』に比べ指1本1本を別々に動かす『ピース』サインは難しくなります。

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こどもに、上記2つの姿が見られるようになってから箸の使い方の練習を進めていくとよいかと思います。

また、箸の使い方の練習の前にしっかりと手先を使った遊び(パターンボード、ブロック、穴落とし、シール貼りなど)を行うことが重要になってきます。

 

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こどもの使いやすい長さの箸を準備する

 

実際にこどもと箸の練習を始めるにあたり、私たちが使用している箸ではこどもにとって長すぎて扱いづらいですよね。

こどもの年齢によって扱いやすい箸の長さが変わってきますので紹介いたします。

 

◆こどもの箸のサイズの目安◆

・身長100㎝以下  ~2歳 →13㎝

・身長100~110㎝ 3~4歳 →14.5㎝

・身長110~120㎝ 5~6歳 →16㎝

・身長120~130㎝ 7~9歳 →18㎝

 

※親指と人差し指を直角に開きそれぞれの指先を結んだ長さ(一咫/ひとあた)を1.5倍にした長さが使いやすい箸のサイズの目安になります。

 

箸の使い方の練習について

 

私たちが何気に使っている箸の使い方をこどもに伝えることは難しいですよね。

下記で、こどもの箸の教え方について紹介いたします。

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①『上の箸』の持ち方を練習する

 

まず、1本の箸で『上の箸』の持ち方を練習します。

鉛筆を持つように、『人差し指』と『中指』と『親指』の3本の指で持ちます。

 

 

②箸を上下に動かす

 

人差し指と中指を少し曲げ、数字の1を書くように箸先を上下させます。

 

 

③『下の箸』の持ち方を練習する

 

つぎに『下の箸』の持ち方を練習します。

『親指』と『人差し指』の付け根のところで箸を挟み、『薬指』の爪の横のところにあてて固定します。

下の箸は、このまま固定して動かさないことが基本です。

 

 

④『上の箸』と『下の箸』の2本の箸の持ち方を練習する

 

2本の箸先を揃えて、上の箸と下の箸を持ちます。

下の箸は『動かさず』、上の箸は親指を支点にし、人差し指と中指ではさむようにして上下に動かします。

 

まとめ

 

実際に箸を使い始めて食事を行う中で、時間がかかったり、うまくいかなかったりする場面が多々見られると思います。

その様な場合は、スプーンやフォークを準備しておき、すぐに切り替えるなど無理せず、少しずつ箸の練習を進めていくことが大切です。

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また、大きく切ったスポンジを箸でつかみ、お椀に移す遊びなどを取り入れ、遊びの中で箸の練習を行っていくのもよいでしょう。

 

大切なことは、こどものやる気を尊重して『無理なく、焦らず、根気よく』進めていくことです。

 

子育ては『いいかげん=良い加減』

 

で、気楽に楽しんでいきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)

幼児期の『鏡文字』について気楽に考えよう!!~鏡文字を書く原因と対応~

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みなさんこんにちは(´▽`*)

ほのぼのおやじんです。

 

こどもの成長のなかで、文字に興味を持ち、手紙を書いてくれた日には嬉しくなりますよね。

そんなとき、左右反転してしまって読みにくい文字を見つけたことはありませんか?これは『鏡文字』と呼ばれるものです。

 

なぜこどもはこのような文字『鏡文字』を書いてしまうのでしょうか。

『どうして?』と気になるママやパパもいますが、今回は『鏡文字』の原因や対応などについてお話しします。

 

鏡文字とは

 

鏡文字とは、上下はそのままに左右が反転している文字のことです。

鏡に映すと普通の字と同じように読めるので、鏡文字とよばれています。

 

また、文字だけではなく、図形を描くときに左右逆転するケースや、“さ”を“ち”と読んだりする『鏡読み』もあります。

 

実は、この現象は万国共通で、欧米の幼児は“p”を“q”と書いたり、“b”を“d”と書いたりします。

これは、文字を学び始めた幼児期によく見られる現象で、5~6歳頃までにはいつの間にか見られなくなっていた、ということが多いようです。

 

鏡文字を書く原因は?

①左右の判断が難しい

 

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幼児の特徴として、上下は分かるけれども、左右の違いが分かりにくいという傾向があるということが分かっています。

左右の判別がうまくつかず、頭の中での情報が処理しきれずに鏡文字となってしまっているのです。

また、発達心理学では、ひらがなを読める幼児が、上下逆さまになっている文字は『おかしい』と感じるものの、左右が反転している鏡文字については特に指摘しなかったという実験結果もあるようです。

 

小学校に入る頃には、左右の認識がつくようになることが多いとのことです。

難しい漢字など、うろ覚えの時などには、大人でも『あれ、どっちだっけ?』となりますよね。

 

②ひらがなを『文字』としてではなく『形』でとらえている

 

人が文字を認識するとき、縦・横の線や曲線、点などの構成要素から先に捉えます。左右の位置関係を認識するのはその後になります。

 

たとえば、幼児が『の』や『る』といったひらがなを書こうとして、ぐるぐるとした円を書いてしまことがあります。

これはまだ、文字全体の構成を大まかな『形』として捉えているということになります。

 

アルファベットを習いたての頃に、『b』と『d』、『p』と『q』を混同してしまうのも、『縦棒に丸がくっついている』という構成は捉えられているものの、左右の関係がまだ正確に認識できていないから、といえます。

 

③左利きである

 

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左利きの場合、鏡文字になりやすいといわれることがあります。

理由は、左利きの人は、文字を書くときに右からスタートすることが多く、そのまま反転して書くほうが書きやすいようで、無意識のうちに書きにくい文字よりも、簡単に書ける鏡文字を書いてしまうと考えられているからです。

 

④幼児期は左脳が未発達

 

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目から入ってきた情報は、右脳でイメージされ、左脳に伝達して文字として認識されます。

幼児期のこどもの場合は、右脳が発達しているので、鏡文字になりやすいと言われています。

そのため、成長とともに左脳が発達することにより、鏡文字はなくなっていくと考えられます。

 

 

まとめ

 

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『こどもからもらった手紙が鏡文字だったけれど、大丈夫かな?』と心配になるかもしれません。

鏡文字を書くこどもは小学1年生でも多くいますが、文字を習っていく中で自然と『鏡文字』は見られなくなっていきますので、幼児期は特に心配する必要はないといえるでしょう。

 

どうしても気になる場合は、ひらがな表の準備や、文字を書くときに、お手本を『横』ではなく『上』に置く工夫を行ってみるとよいかと思います。

 

お手本を『横』ではなく『上』に置く理由は、先ほどの①『左右の判断が難しい』で説明しましたが、幼児期のこどもは横よりも縦へのほうに目線が行きやすいと言われています。

 

こどもが鏡文字を書く場合は、文字のお手本を見ながら書くときに、お手本を『横』ではなく、『縦』(上)に置いて練習することで、鏡文字対策ができます。

 

また、鏡文字は幼児期にはよく見られる現象ですので、書き間違えたときには「反対側を向いているね」と軽く教えてあげてください。

 

あまりしつこく注意したり、怒ったりしてしまうと文字を書くことが嫌いになってしまうかもしれませんので、優しく教えてあげてくださいね。

 

こどもが文字に興味をもって書いてくれたことに喜びを感じて、子育てを楽しんでいきましょう!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)

こちらもよかったら見てくださいね。

 

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こどもの不思議 ~なぜ『とうもころし』って言うの?~

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みなさんこんにちは(*´∀`*)
ほのぼのおやじんです。


幼児期のこどもの会話の中で時々聞かれる『とうもころし』。

微笑ましくて、面白くて、我が子にとうもろこしを見せて「これは何?」と聞いたことがある方もいるかと思います。


おとなの人には懐かしい、となりのトトロのワンシーンの中でもメイちゃんが『とうもころし』と言っていましたね。


今回は、どうして幼児期のこどもが『とうもころし』と言うのかについてまとめてみましたので、よかったら最後までご覧下さい。

こどもの脳は未発達

 

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幼児期のこどもは、身体のさまざまな部分がおとなに比べて未完成であるがゆえに、おとなであれば容易にできることでも困難を伴うことが多く見られます。


これは発音に関しても同様で、『とうもころし』と言ってしまう理由は様々ですが、理由のひとつに調音の難しさがあると言われています。


調音とは、『言語音を発音するため、舌や唇などの調音器官を動かし声道の形を変えることによって、気流に影響を与え、様々な種類の音声を作り出すことをいう』ことです。

わかりやすく言うと、『聴音が難しいと=舌が回りづらい』と言うことになります。


そのため、『とうもろ→こし』と発音するよりも『とうもこ→ろし』と発音する方が幼児期のこどもにとって易しいために『とうもころし』という発音になってしまうそうです。

 

他にも 

・エレベーター →エベレーター
・やわらかい  →やらわかい
・おくすり   →おすくり
・じゃがいも  →がじゃいも


などなど、こどもの会話の中で思わずクスッとなってしまう言葉が、注意して聞いてみると意外と多く聞かれます。

 

音位転換について

 

先ほどの例であげた

・とうもろこし →とうもころし
・エレベーター →エベレーター
・やわらかい  →やらわかい
・おくすり   →おすくり
・じゃがいも  →がじゃいも


などは、実はある言語学的な法則によるものなのです。この法則を『音位転換』と呼びます。


『音位転換』とは、簡単に言えば発音しにくい音の並びが、より発音しやすい並びに入れ替わることです。

 

おとなでも言ってしまう『音位転換』

 

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『とうもろこし』を『とうもころし』と言うおとなは少ないと思いますが音位転換そのものはおとなにも多くみられます。


代表的なものとしては、『雰囲気(ふんいき)』を『ふいんき』と話す『音位転換』です。

 

また、『シミュレーション』を『シュミレーション』と発音したり、『コミュニケーション』を『コミニュケーション』と発音することも見られます。

これは、日本語にある『趣味(シュミ)』や『込み・混み(コミ)』の音に影響を受けているとも考えられており、こうしたケースは、『類音牽引』と呼ばれています。

 

 

定着した『音位転換』

 

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さまざまな『音位転換』の中で長い歴史の中で定着した言葉もあります。


例えば『山茶花(さざんか)』は、以前は『さんさか(さんざか)』と読まれており、また『新しい(あたらしい)』は、今から1200年以上も昔の奈良時代では『あらたしい』と読まれていたものが、後の平安時代になって『あたらしい』に変化したといわれています。

 

まとめ

 

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幼児期のこどもの『とうもころし』について調べてみると実は『音位転換』という、私たちが日常生活の中で発音しやすいように日本語を並び替え変化させた言葉であり、古くは奈良時代からの歴史にまでたどり着くことがわかりました。


この『音位転換』ですが、日常生活の中で多く使われているにもかかわらず、未だ教科書では正解とされない読み方(発音)は多くあります。


私たちも何気に間違えた『音位転換』『類音牽引』を使っていると、逆に、こどもにクスッと笑われてしまうかもしれませんね(笑)。


最後におとなでも間違えやすい『言葉の一例』について紹介いたします。

 

◆おとなでも間違えやすい言葉の一例◆

(正)        (誤)

・全員(ぜんいん)      →ぜいいん
・原因(げんいん)      →げいいん
・店員(てんいん)      →ていいん
・女王(じょおう)      →じょうおう
・2.5(にてんご)        →にいてんご
・体育(たいいく)      →たいく
・洗濯機(せんたくき)    →せんたっき     
・舌鼓(したつづみ)     →したづつみ      
・雰囲気(ふんいき)     →ふいんき      
・手持無沙汰(てもちぶさた) →てもちぶたさ

 

 いかがでしたでしょうか。

 私たちも『今は』気をつけないといけません(笑)

 

ただし、日本語は現在も時代に合わせて少しずつ変化しているので、もしかしたら近い将来、上記の言葉も変化しているかもしれませんね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(*´∀`*)

こどもへの毎日の言葉かけの注意点『勇気くじき』について

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みなさんこんにちは(´▽`*)

ほのぼのおやじんです。

 

みなさんは『勇気くじき』という言葉をご存知でしょうか。

子育ての中で、私たちは毎日こどもへ、何十回、何百回と言葉かけを行っています。

この毎日の言葉かけが、こどもの自己肯定感に大きく影響を与えていきます。

 

今回はこどもへの言葉かけの中で気を付けてほしい『勇気くじき』について紹介いたします。

 

勇気くじきの言葉とは

 

勇気くじきとは『アドラー心理学』で使われている言葉です。

 

毎日のこどもへの言葉かけの中で、無意識に『勇気くじき』を使い『こどもの短所や、できないことに目を注ぎ、こどもの自尊心を削いでしまうこと』を行っていることがあります。

 

これだけを聞くと、『私は大丈夫』と思う方が大半だと思いますが、実際はそうでしょうか。

こどもへの言葉かけの中で『無意識』に使われる可能性のある『勇気くじき』の一部を紹介いたします。

 

◆こどもへの言葉かけの中で見られる、こどもへの勇気くじきの一部◆

①「今日のおやつはありません!」

 

②「いうこと聞かない子はいりません!」

 

③「お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!ガマンしなさい!」

 

④「どうせ○○でしょ!」

 

⑤「やっぱりあなたは○○なんだから・・・」

 

⑥「これはね、こうした方が早いのよ」

 

⑦「宿題やったの?」

 

いかがでしたでしょうか?

 

このような言葉かけは『決めつけ』だったり『罰を与え相手を恐怖で従わせる』だったり『先に答えを教え、こどものチャレンジ意欲や達成感を削ぐ』など、『こどもの短所やできないことに目を注ぎ、こどもの自尊心を削いでしまうこと』につながります。

 

こども=不完全である

こども=おとなの援助がないとできない

 

という強い『思い込み』無意識のうちに、ついついこのような言葉かけになり、こどもの『自尊心を削いでしまう』ことや、『自己肯定感の育みを妨げる』ことになってしまいます。

 

確かに、こどもはおとなに比べ『不完全』であり『援助』が必要です。

しかし、必要以上の援助は、こどものチャレンジ意欲や達成感を削ぎ、また決めつけにより『どうせ自分は○○なんだ』と可能性を狭めてしまいます。

 

このような言葉や行動を自分に当てはめて考えてみるとどうでしょうか?

このようなことは、どなたでも経験がありますよね。

 

『ムッとしますよね』

 

それはこどもも同じです。

 

相手が大好きなおとなだから何も言いませんが、感じていることは同じです。

 

毎日こんなことを何度も何度も繰り返し言われていると、イヤになりますよね。

反抗したくもなります。

腹も立ちます。

どうせ自分なんかと考えることもあるでしょう。

 

こどもへの言葉かけにおける無意識の『勇気くじき』はこどもの成長に大きな影響を与えてしまいます。

 

この記事を通して必要以上に自分を責めたり、落ち込んだりする必要はありません。

このような言葉や思い込みがこどもの成長に影響を与えることを『知ってほしい』と思っているだけです。

 

勇気づけの言葉とは

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『勇気くじき』を説明する上で、反対の意味である、『勇気づけ』の言葉についてもお話しいたします。

 

こどもへの言葉かけにおける『勇気づけ』とは『こどもの長所や能力に目を注ぎ、こどもの自尊心を育むこと』になります。

 

『勇気づけ』の根本は『承認』にあります。

 

承認とは、こどもが今できていることを承認する(もっともだと認める)ことに加えて、たとえ今できていなくても、その未来の能力『こどもの可能性』を承認することでもあります。

 

毎日のこどもへの言葉かけの中で、たくさんの『勇気づけ』の言葉を使うことにより、こどもの可能性を引き出すことにつながり、また『勇気づけ』の言葉をかけた自分に対しても『いいね!』と自分自身を承認することによって自分の自己肯定感も高まります。

 

こどもとおとな『双方の自己肯定感が高まる』ことになりますのでおすすめです!!

 

 

まとめ

 

・こどもに対する言葉の虐待は脳にダメージを与える

・暴言による虐待が脳へ与えるダメージは、『身体的な虐待以上のインパクトがある』

 

ということが、福井大学とハーバード大学との共同研究によって発表されています。

 

それだけに、毎日のこどもにかける言葉は大切であり、叱り方や、しつけの仕方、教育の仕方を意識する必要があります。

 

子育ては非常に大変ですし、叱らなければならない場面や、こどもの姿を見守る中で『手を出したい』『答えを伝えたい』という場面もたくさんあります。

 

そのなかで、『勇気くじき』の言葉を思い出し、使わないように心がけていくことが大切です。

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子育ての中で、私たちは毎日こどもへ、何十回、何百回と言葉かけを行っています。

 

『勇気くじき』ではなく、『勇気づけ』の言葉でこどもの可能性を伸ばし、おとなも自分で自分に『いいね!』を出し、お互いが良い気分になりながら『自己肯定感』を高めていきたいですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)

 

過去記事もよかったら見てください。

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こどもとのお出かけで考えること〜目に映るこどもの世界とおとなの世界の違い〜

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みなさんこんにちは(´∀`)
ほのぼのおやじんです。

 

・こどもとのお出かけの際に、こどもがすぐにあちらこちらに行ってしまい危ない思いをしてしまった


・こどもに何度も『危ないからダメ』と伝えても、またすぐにおとなの制止を振り切ってしまい、同じことの繰り返しで疲れる


あるあるですよね。


今回は、このような行動をとってしまう、こどもの心理を理解して、こどもとのお出かけの際に考えることについてお話しします。

 
おとな静止を振り切って行動する理由

 

まずはじめに、なぜ、こどもはおとなの静止を振り切り行動してしまうのか。


それは『こどもの目に映る世界はバラ色だからです!』


すみませんm(_ _)m言い過ぎました(笑)


ただ、これはあながち間違えではなく、こどもにとって映る景色が魅力的だからです。


道端の花や虫、どこにもある石ころ、水たまりやお店にある大量の商品。


こどもにとってはワクワクが抑えきれません。


『いくら言っても聞かない』


こどももわかっていないわけではないのですが、気持ちが抑えきれないのです。


おとなに比べて、こどもは圧倒的に経験が少ないです。


私たちもこども頃に同じことをしていましたよね。

・不思議な形の石ころを見つけて宝物にした


・虫の行動を時間を忘れて観察した


・綺麗な草花にときめいた


近所の犬も自動販売機のお釣りが出てくるところも、こどもにとってはワクワクです。


お出かけが大冒険なんです!


こどもの頃にたくさん遊び、経験を積んでおとなになっていくうちに、魅力的だった石ころもただの石ころへ、時間を忘れて虫の観察もしなくなり、草花にもあまり興味を示さなくなってしまいます。


これは自然なことです。

 

お出かけの際、こどもが危険な行動を起こしたときに『危険な行動は事故につながること』だと伝えることは、とても大切なことです。


しかしながら、このようなこどもの気持ちを受け止め理解した上で、『危険な行動は事故につながる』ということを伝えていくと、こどもへの伝え方『言葉のかけ方』が変わってくるのではないのでしょうか。


また、お出かけの前に、こどもと確認をすることや、画像や映像を通して交通安全などを伝えていくことも大切です。

 

私たちおとなも、楽しみにしていた旅行先に到着した時に『ワクワク』しますよね?
気持ちが『昂って』しまいますよね?


こどもも同じです。


この気持ちを理解してあげると、こどもに対して『なんで?どうして?』ではなく『そうだよね』と思うことができるようになり、ストレスが減ります。

 


まとめ


子育ての中で、ついついおとなのペースでこどもの行動を捉えがちになりますが、こどもはおとなに比べて圧倒的に経験が少ないことを理解しておくことが大切です。


また、時間がある時には手を繋いで、道端の花や虫、どこにでもある石ころを『こどものペースで』ゆっくりと一緒に眺め、『立ち止まって会話』を行うと、『こどもの気持ちは満たされて』いきます。

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『こどもの育ちを理解すること』


が、子育てのストレス軽減につながります。

 

ポイント! !

こどもがおとなの静止を振り切り行動してしまうことは

 

・こどもの目に映る世界はすべてが魅力的に映るため

 

・まだ気持ちが抑えきれないだけ

 


『おとなの笑顔がこどもの笑顔』


『こどもの笑顔がおとなの笑顔』


最後まで読んで頂きありがとうございました(*´∀`*)

 

年齢別子育ての悩みランキング~悩んでいるのは私だけじゃないよ~

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みなさんこんにちは(´▽`*)

ほのぼのおやじんです。

 

あわただしい毎日の中で子育てをしていると、いろいろな悩みを抱えますよね。

子育てがうまくいかなくて、不安になったり、イライラしたりして、そこから自己嫌悪になって、さらに子育てがうまくいかないと悩んでしまうことって、ありますよね。

 

そこで今回は、厚生労働省が現在調査中の『21世紀出生時縦断調査』について紹介いたします。

『21世紀出生児縦断調査』とは、乳幼児の成長の変化を継続的に調査したものです。

 

この調査の中に『こどもを育てていて負担に思うことや悩み』の調査があります。

今回はこの調査結果を参照し、0歳から6歳の子を持つ親の子育ての悩みを通して『悩んでいるのは私だけではないんだ!!』ということに気づいていただけたら嬉しく思います。

 

21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児):調査の概要

 

21世紀出生時縦断調査は平成22年出生のこどもを対象にスタートし、現在は9回(令和元年)行なわれています。

つまり0歳で調査開始した子が9歳に成長しているということです。

※令和3年1月現在

 

また、調査内容としては、家族構成、子育て感、父母の家事・育児分担状況、子育ての負担や悩み、子育ての悩みの相談先、父母の就業状況 等があります。

 

平成22年度出生時調査では、子育ての負担や悩みについての調査報告が出ていないため

※令和3年1月現在

前回の調査、平成13年度出生時調査の0歳から6歳までのこどもの子育ての負担や悩みについて見ていきます。

 

0歳児の子育ての悩み(対象年齢6か月)

 

0歳児(生後6か月)の保護者の子育ての不安や悩みの状況は

 

悩みがすごくある・・・5.5%

悩みが少しある・・・・55.5%

悩みがほとんどない・・37.6%

 

0歳児(生後6か月)の子どもを育てていて、負担に思うことの順番は以下の通りになります。

 

◆0歳児の子育ての悩み◆

1位:自分の自由な時間が持てない・・・55.2%

2位:子育てによる身体の疲れが大きい・・・39.5%

3位:子育てで出費がかさむ・・・34.7%

4位:夫婦で楽しむ時間がない・・・24.4%

5位:負担に思うことは特にない・・・19.9%

6位:仕事が十分にできない・・・12.2%

7位:その他・・・5.9%

8位:子育てが大変なことを身近な人が理解してくれない・・・5.8%

9位:子どもが病気がちである・・・3.5%

 

となっています。

生後半年ぐらいの乳児は、ずっとそばにいる必要があるため時間がないという悩みや、夜泣きなどで身体の疲れが大きいという悩みが上位を占めています。

 

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1歳児の子育ての悩み(対象年齢1歳6か月)

 

1歳児(生後1歳6か月)の保護者の子育ての不安や悩みの状況は

 

悩みがすごくある・・・5.0%

悩みが少しある・・・・50.5%

悩みがほとんどない・・42.3%

 

となっており、第1回調査に比べて不安や悩みが『ほとんどない』の割合が増えています。

 

1歳児(生後1歳6か月)の子どもを育てていて、負担に思うことの順番は以下の通りになります。

 

◆1歳児の子育ての悩み◆

1位:自分の自由な時間が持てない・・・63.7%(1→1)

2位:子育てによる身体の疲れが大きい・・・39.3%(2→2)

3位:目が離せないので気が休まらない・・・34.1%(new)

4位:子育てで出費がかさむ・・・27.0%(3→4)

5位:夫婦で楽しむ時間がない・・・24.9%(4→5)

6位:仕事が十分にできない・・・16.3%(6→6)

7位:負担に思うことは特にない・・・12.3%(6→7)

8位:子どもが病気がちである・・・6.4%(9→8)

9位:子育てが大変なことを身近な人が理解してくれない・・・6.0%(8→9)

10位:その他・・・3.9%(7→10)

 

となっています。

1歳児のこどもを育てている保護者の方の悩みの中で、『目が離せないので気が休まらない』という新しい悩みが出てきました。

行動範囲が広がり、いろいろなことに興味を持つことは喜ばしい反面、ハラハラドキドキしてしまいますね。

 

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2歳児の子育ての悩み(対象年齢2歳6か月)

 

2歳児(生後2歳6か月)の保護者の子育ての不安や悩みの状況は

 

負担に思うことや悩みがある・・・86.1%

負担に思うことや悩みは特にない・・・13.1%

悩みがほとんどない・・37.6%

 

2歳児(生後2歳6か月)の子どもを育てていて、負担に思うことの順番は以下の通りになります。

 

◆2歳児の子育ての悩み◆

1位:自分の自由な時間が持てない・・・58.7%(1→1)

2位:子育てによる身体の疲れが大きい・・・32.0%(2→2)

3位:子育てで出費がかさむ・・・27.0%(4→3)

4位:目が離せないので気が休まらない・・・34.1%(3→4)

5位:こどもが言うことを聞かない・・・21.7%(new)

6位:仕事や家事が十分にできない・・・19.9%(6→6)

7位:子どもを一時的に預けたい時に預け先がない(new)

8位:しつけの仕方が家庭内で一致していない・・・9.5%(new)

9位:しつけのしかたがわからない・・・8.7%(new)

10位:子どもの成長の度合いが気になる・・・7.2%(new)

11位:配偶者が育児に参加してくれない・・・6.2%(new)

12位:子どもについてまわりの目や評価が気になる・・・5.1%(new)

13位:子どもが病気がちである・・・4.1%(8→13)

14位:子どもが急病の時診てくれる医者が近くにいない・・・3.5%(new)

15位:その他・・・3.0%(10→15)

16位:子どもを持つ親同士の関係がうまくいかない・・・1.2%(new)

17位:子どもを好きになれない・・・0.3%(new)

 

2歳のこどもを育てる中での悩みとして、『子育てで出費がかさむ』が出てきました。

2歳ぐらいになると保育料や習い事、おもちゃや洋服などにお金がかかりますからね。

また、こどもの自我の成長による悩みが出てきています。

 

その他の調査で、この時期からこどもの好き嫌いや、食べる量にむらがある、食が細いなどの悩みも多くなってきます。

 

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3歳児の子育ての悩み(対象年齢3歳6か月)

 

3歳児(生後3歳6か月)の保護者の子育ての不安や悩みの状況は

 

負担に思うことや悩みがある・・・86.2%

負担に思うことや悩みは特にない・・・13.0%

 

3歳児(生後3歳6か月)の子どもを育てていて、負担に思うことの順番は以下の通りになります。

 

◆3歳児の子育ての悩み◆

1位:自分の自由な時間が持てない・・・58.9%(1→1)

2位:子育てによる身体の疲れが大きい・・・32.1%(2→2)

3位:子育てで出費がかさむ・・・25.7%(3→3)

4位:目が離せないので気が休まらない・・・22.7%(4→4)

5位:こどもが言うことを聞かない・・・21.9%(5→5)

6位:仕事や家事が十分にできない・・・20.0%(6→6)

7位:子どもを一時的に預けたい時に預け先がない・・・12.0%(7→7)

8位:しつけの仕方が家庭内で一致していない・・・9.4%(8→8)

9位:しつけのしかたがわからない・・・8.7%(9→9)

10位:子どもの成長の度合いが気になる・・・7.1%(10→10)

11位:配偶者が育児に参加してくれない・・・6.2%(11→11)

12位:子どもについてまわりの目や評価が気になる・・・5.1%(12→12)

13位:子どもが病気がちである・・・4.1%(13→13)

14位:子どもが急病の時診てくれる医者が近くにいない・・・3.5%(14→14)

15位:その他・・・3.0%(15→15)

16位:子どもを持つ親同士の関係がうまくいかない・・・1.2%(16→16)

17位:子どもを好きになれない・・・0.3%(17→17)

 

3歳児になると、『目が離せないので気が休まらない』について悩みの上位ではありますが、2歳児の頃に比べ10%ほど下がっています。

『子育てで出費がかさむ』について、現在は3歳以上児の保育料無償化の影響で次回の統計では変わるかもしれません。

また、3歳児の子育てを行っている保護者の方は、『21世紀出生時縦断調査』の相談相手の調査において、保育士や幼稚園の先生に相談する割合が増えています。

 

 

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4歳児の子育ての悩み(対象年齢4歳6か月)

 

4歳児(生後4歳6か月)の保護者の子育ての不安や悩みの状況は

 

負担に思うことや悩みがある・・・82.4%

負担に思うことや悩みは特にない・・・15.5%

 

4歳児(生後4歳6か月)の子どもを育てていて、負担に思うことの順番は以下の通りになります。

 

◆4歳児の子育ての悩み◆

1位:自分の自由な時間が持てない・・・41.8%(1→1)

2位:子育てで出費がかさむ・・・33.8%(3→2)

3位:子育てによる身体の疲れが大きい・・・24.0%(2→3)

4位:気持ちに余裕をもって子どもに接することができない・・・26.2%(new)

5位:こどもが言うことを聞かない・・・23.0%(5→5)

6位:仕事や家事が十分にできない・・・17.0%(6→6)

7位:しつけの仕方が家庭内で一致していない・・・11.2%(8→7)

8位:子どもを一時的に預けたい時に預け先がない・・・10.5%(7→8)

9位:目が離せないので気が休まらない・・・8.7%(4→9)

10位:しつけのしかたがわからない・・・7.8%(9→10)

11位:子どもについてまわりの目や評価が気になる・・・7.6%(12→11)

12位:子どもの成長の度合いが気になる・・・7.2%(10→12)

13位:配偶者が育児に参加してくれない・・・6.4%(11→13)

14位:子どもが病気がちである・・・4.4%(13→14)

15位:子どもが急病の時診てくれる医者が近くにいない・・・3.7%(14→15)

16位:子どもが保育所・幼稚園に行きたがらない・・・2.4%(new)

17位:その他・・・3.4%(15→17)

18位:子どもを持つ親同士の関係がうまくいかない・・・2.1%(16→18)

19位:子どもを好きになれない・・・0.5%(17→19)

 

4歳児になると、他のともだちとのトラブルやしつけについての悩みが出てきます。

また、ワンオペ育児による負担から気持ちに余裕をもって子どもに接することができない』という悩みも出てきています。

 

逆に『子育てによる身体の疲れが大きい』による悩みは10%ほど減少しています。

 

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5歳児の子育ての悩み(対象年齢5歳6か月)

 

5歳児(生後5歳6か月)の保護者の子育ての不安や悩みの状況は

 

負担に思うことや悩みがある・・・82.6%

負担に思うことや悩みは特にない・・・15.6%

 

5歳児(生後5歳6か月)の子どもを育てていて、負担に思うことの順番は以下の通りになります。

 

◆5歳児の子育ての悩み◆

1位:子育てで出費がかさむ・・・42.3%(2→1)

2位:自分の自由な時間が持てない・・・37.8%(1→2)

3位:子育てによる身体の疲れが大きい・・・24.2%(3→3)

4位:気持ちに余裕をもって子どもに接することができない・・・23.9%(4→4)

5位:こどもが言うことを聞かない・・・19.3%(5→5)

6位:仕事や家事が十分にできない・・・16.4%(6→6)

7位:しつけの仕方が家庭内で一致していない・・・11.5%(7→7)

8位:子どもを一時的に預けたい時に預け先がない・・・10.6%(8→8)

9位:子どもについてまわりの目や評価が気になる・・・8.5%(11→9)

10位:子どもの成長の度合いが気になる・・・7.8%(12→10)

11位:目が離せないので気が休まらない・・・6.5%(9→11)

12位:配偶者が育児に参加してくれない・・・6.4%(13→12)

13位:しつけのしかたがわからない・・・6.0%(10→13)

14位:子どもが急病の時診てくれる医者が近くにいない・・・3.9%(15→14)

15位:子どもが病気がちである・・・3.5%(14→15)

16位:その他・・・3.5%(17→16)

17位:子どもを持つ親同士の関係がうまくいかない・・・2.6%(18→17)

18位:子どもが保育所・幼稚園に行きたがらない・・・1.5%(17→18)

19位:子どもを好きになれない・・・0.4%(19→19)

 

5歳児になると小学校入学に向け、ランドセルや教科書、机などの購入で『子育てで出費がかさむ』割合が大きくなり、逆に『自分の自由な時間が持てない』悩みは小さくなります。

 

 

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まとめ

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子育ての悩みは子育てが終了するまでいろいろと変化をしながら続いていきます。

こちらの調査票を見て、『同じような悩みを抱えている人がたくさんいるんだ』と感じて頂けたら嬉しく思います。

 

現在は、インターネットやSNSも普及しているので同じような悩みを持つ方との集まりに参加したり、意見交換をしたりと悩みを吐き出す場を作ることが大切です。

もちろん、身近な方に相談することもとても良いことですよ。

 

大切なことは

『子育ての悩みを一人で抱え込まないこと』

 

みんな同じような悩みを抱えながら子育てを行っています。

 

 

最後に、子育てをしてよかったことの調査結果も記載しておきますね。

 

◆子育てをしてよかったこと◆

・子どもの成長によろこびを感じる

・兄弟姉妹どうしのふれあいがあって楽しい

・子どものおかげで家庭が明るい

・子どもとのふれあいが楽しい

・家庭の結びつきが深まった

・毎日の生活にはりあいがある

 

どうですか?

子育ては大変ですが、楽しいこと、嬉しいこともたくさんありますよ。

 

 

子育ては

『いいかげん=良い加減』

 

で、周りに甘えながら、時に手を抜きながら子育てを楽しんでくださいね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)

 

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夜に子どもが寝ない悩みについて~原因と対策~

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みなさんこんにちは(´▽`*)

ほのぼのおやじんです。

 

今回は、『こどもが夜寝ない』についての原因と対策の話を行います。

子育ての中で、昼寝はスムーズにいくのに、夜になるとなかなか寝なくて・・・

という悩みについて、参考までにお役に立てたらなと思います。

 

こどもが夜寝ない原因と対策

 

昼寝が長い、昼寝開始時間が遅い

 

こどもにとって昼寝は必要ですが、たっぷり眠ってしまうと夜ねむれなくなってしまいます。

昼寝時間の目安として、

 

・生後2か月~8か月・・・2時間30分

・生後9か月~3歳・・・2時間

・3歳~5歳・・・徐々にしなくなる

 

といわれています。

 

また、朝寝坊をしてしまうと、昼寝のスタートの時間が遅くなってしまい、夜に眠れなくなってしまいます。

早起きを心掛け、12時半ぐらいを目安に昼寝を開始するとよいと思います。

 

暑くて眠れない

 

これは特に赤ちゃんに多いのですが『寒くて心配だ』と、厚着や室温を高くしてしまうことによって眠れない、ということがあります。

こどもの体温は、おとなの体温より高く、手の平や足の裏が汗ばんでいたら暑がっているサインです。

 

逆に、足が冷えて眠れないということもありますので、その場合は足をさすってあげたり、温めてあげたりすると寝つきやすくなります。

 

睡眠に適切な温度、湿度は(室温16~26度、湿度50~60%)と言われています。

 

興奮してしまう

 

眠る直前までテレビを見ていたり、遊んでいたりすると興奮してしまい、寝つきが悪くなってしまいます。

スマートフォンやタブレットなどから出るブルーライトは、寝つきを悪くしてしまうといわれていますので、注意が必要です。

 

対策としては、眠る前はテレビやスマートフォンやタブレットなどから離れ、絵本を読んだり、ゆったりとした気持ちで会話を楽しんだりと、気持ちを落ち着けて眠れるように心がけていくとよいでしょう。

 

部屋が明るい、にぎやか

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夜になると、家で過ごす人の数が増え、にぎやかになってしまいます。

にぎやかな環境の中過ごしていると、興奮してしまい眠れなくなってしまいます。

また、明るい環境の中では、眠りが浅くなってしまいます。

 

対策としては、部屋を薄暗くし、早目に静かな環境を整えることが大切です。

 

平らな場所が怖い

 

バウンサーや抱っこしているときは眠っているが、平らなところにおろすと泣いてしまうということがあります。

 

生まれる前の赤ちゃんはお腹の中で丸くなって眠っているので、平らなところにおろしてしまうと、不安になり泣いてしまうことがあります。

平らな場所で眠るのが怖いのかもしれませんね。

 

寝かしつけのコツ

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こどもが保護者に言われて、いやいや眠りに入るよりも、自分から『寝よう』という気持ちになることが大切です。

その為には『絵本を読んだら寝る』『パジャマに着替えたら、歯磨きをして布団に入る』など、寝る前にすることを決めてあげると、眠りにつくまでの流れができあがり、習慣になっていきます。

 

特に絵本は、気持ちを落ち着かせるのに効果的です。

 

また、手を握ってあげることや、背中を優しくトントンすることによって、こどもは安心し眠りに入りやすくなります。

 

 

まとめ

 

最後に、こどもが眠りにつきやすくなるポイントは

 

ポイント!

・早起きをする

・昼寝の時間は年齢によって2時間~2時間30分を目安に

・12時30分を目安に昼寝スタート

・夜眠る前は、テレビや光の刺激、環境がにぎやかになりすぎないように注意し、絵本や会話などで気持ちを落ち着かせる

・薄暗い部屋、適切な温度、湿度(室温16~26度、湿度50~60%)静かな環境を整える

・こどもが安心できるように、手つなぎやトントンを行う

 

などです。

 

こどもの成長期にとって睡眠は大切な要素なので、なかなか寝てくれないと不安になってしまうこともありますね。

また、こどもが寝ないことにイライラしたり、対策が分からず悩んだり、寝かしつけが負担になってしまうと辛くなってしまうこともあります。

 

眠れない原因は必ずありますので、焦らず、これらのポイントをひとつずつ確認してみてください。

 

また、困ったときは一人で抱え込まず周りに相談してくださいね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)

その他の悩みも過去記事で紹介していますのでよかったらそちらもご覧ください。

 

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トイレトレーニングにおける『トイレでうんちができない』理由と、こどもとの向き合い方

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みなさんこんにちは(´▽`*)

ほのぼのおやじんです。

今回は、トイレトレーニングの悩みで多い『おしっこはトイレでできるのだけれど、うんちだけはトイレでできない』問題について、様々な理由と、こどもへの向き合い方についてお話ししていきます。

うんちと身体の関係について

 

排泄について考えてみると、おしっこもうんちも体の中を巡って外に出すという仕組みは同じです。

けれど、最大の違いは『いきむ』という行動。

こどもは誰に教えられるでもなく、生後6ヶ月頃から1歳前後にかけてうんちがたまった感覚を感じ始め、無意識にいきみ出します。

それでは、年齢ごとのうんちと身体の関係についてみていきましょう。

 

生後1歳まで

・うんちが溜まった感覚がわかり始める

・無意識に『いきみ』出す姿が見られる

 

生後3歳まで

・無意識から意識的にうんちがしたいという感覚がわかり始める

・うんちを溜めて我慢することができず、トイレまで我慢できないことが多い

※トイレでおしっこはできるけれど、うんちはできないことが多いです。

 

生後3~4歳 

・うんちを溜めて我慢することができるようになる

※トイレで『うんち』のトレーニングを始めるならここからが目安です。

 

生後5~6歳

・トイレでの『うんち』トレーニング完了の目安

※あくまでも目安なので、こころにゆとりをもって取り組んでいただけたらと思います。

 

トイレでうんちができない様々なパターン

トイレが怖い

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こどもにとって見慣れない巨大な便器は威圧感があり、また、狭い個室や冷たい便座に対して怖いと感じることがあります。

 

◆ポイント!!◆

・ポスターやキャラクターの人形などを置いて明るく楽しい空間に

 

・補助便座やおまるを使って恐怖感を和らげる

 

・冷たい便座には便座カバーを被せるなどの工夫を

 

・保護者が横についてあげて、安心感をあたえる

 

上手にいきめない

 

こどもにとって、おとなが使用する便器は、足が届かずいきみにくく、また、穴も大きく不安定になりやすく、落ちないようにバランスをとる必要があり、いきむことが難しくなります。

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◆ポイント!!◆

・おまるやこどもが足を置いていきむことのできる台を設置する

(段ボールや牛乳パックの手作り踏み台や風呂いすなどがお手軽)

 

・補助便座を設置してお尻が便器に落ち込まない対策をとる

 

人に見られるのが嫌

 

人が近くにいると気になり、いきめなくて嫌というこどももいます。

また、恥ずかしいと思うこどももいます。

カーテンに隠れてうんちをするこども、いますよね。

もしかすると見られたくないのかもしれません。

 

◆ポイント!!◆

・こどもの様子を見ながらあえて外で待ってみる

 

こどもがトイレでうんちをしたくなるために気を付けること

 

トイレでうんちができないのは、この時期のこどもにとってごくごく普通のことです。

これまでずっとおむつの中に排泄していたのですから、慣れたやり方のほうが安心です。

急にトイレでうんちをすることを求められても、いままでの習慣を切り替えることは難しいことです。

実際に、おとなやお兄ちゃん、お姉ちゃんが排泄をする姿を見せたり、絵本やアニメなどを通して、排泄の意味を知らせ、楽しく興味を持たせる工夫が大切です。

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わたしたちが気を付けること

トイレでのおしっことうんちを一緒に考えない

 

成長発達には順序があります。

トイレトレーニングにおいて、『おしっこができたからうんちもできるはず』『おしっこができるのになぜうんちができないの?』と考えてしまいがちですが、出来ないことはごくごく普通のことです。

 

トイレに興味を持つ(2歳ぐらい)⇒おしっこ成功⇒うんち成功(目安:5~6歳までに完了)

 

順序を追って少しずつできるようになっていきますので焦らず、根気よく接してあげてください。

 

排泄に対してネガティブなイメージを与えない

 

おむつでうんちをしてしまっても、決して叱らないでください。

排泄に対してネガティブなイメージを持ってしまうと、ぎりぎりまで我慢してしまったり、うそをついてしまったりします。

 

また、こどもを直接叱らなくても、これらの行動や言動には気を付けてください。

 

・目の前でため息をつく

 

・おとなが不安そうな顔をする、嫌な顔をする

 

・こどもの近くで「また失敗した」などの会話をする

 

こどもは、おとなの雰囲気や、会話に敏感に反応します。

 

こどもの前では、笑顔で「大丈夫だよ」と声をかけ続けてあげてください。

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まとめ

 

トイレトレーニングのなかで、うんちだけがトイレでできなくて悩んでいる方は多いと思います。

 

トイレでおしっこが出来ても、トイレでうんちができないことは、ごくごく自然なことです。

 

こどもの成長を理解し、安心してうんちができる環境を整えてあげてください。

また、こどもは、おとなの表情やしぐさ、言葉に敏感に反応します。

 

忙しいときもあると思いますが、こどもの前では笑顔で「大丈夫だよ」と声をかけ続けてあげてくださいね。

 

最後に、子育てにおいて『~しなければならない』『~であるべき』に縛られてしまうと、子育てが苦しくなってしまいます。

また、成長のスピードは人それぞれです。

周りの姿に焦りや不安を感じてしまうこともありますが、こどもたちは日々成長しています。

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子育ては進んで止まって、たまに戻ることもあります。

子育てが苦しいと感じたときは一人で抱え込まず、周りに頼ってくださいね。

 

今でも十分頑張っているので、頑張りすぎなくて大丈夫ですよ。

 

『いいかげん=良い加減』

 

で、「こんな時もあるよね」「まぁいいか」と、たまに手を抜いて子育てを行ってくださいね。

 

たまに手を抜いても、こどもは私たちが想像している以上に逞しく、頼もしく育ってくれますよ(´▽`*)

 

 

おとなの笑顔がこどもの笑顔

こどもの笑顔がおとなの笑顔

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)

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