みなさんこんにちは(´▽`*)
ほのぼのおやじんです。
こどもの成長のなかで、文字に興味を持ち、手紙を書いてくれた日には嬉しくなりますよね。
そんなとき、左右反転してしまって読みにくい文字を見つけたことはありませんか?これは『鏡文字』と呼ばれるものです。
なぜこどもはこのような文字『鏡文字』を書いてしまうのでしょうか。
『どうして?』と気になるママやパパもいますが、今回は『鏡文字』の原因や対応などについてお話しします。
鏡文字とは
鏡文字とは、上下はそのままに左右が反転している文字のことです。
鏡に映すと普通の字と同じように読めるので、鏡文字とよばれています。
また、文字だけではなく、図形を描くときに左右逆転するケースや、“さ”を“ち”と読んだりする『鏡読み』もあります。
実は、この現象は万国共通で、欧米の幼児は“p”を“q”と書いたり、“b”を“d”と書いたりします。
これは、文字を学び始めた幼児期によく見られる現象で、5~6歳頃までにはいつの間にか見られなくなっていた、ということが多いようです。
鏡文字を書く原因は?
①左右の判断が難しい
幼児の特徴として、上下は分かるけれども、左右の違いが分かりにくいという傾向があるということが分かっています。
左右の判別がうまくつかず、頭の中での情報が処理しきれずに鏡文字となってしまっているのです。
また、発達心理学では、ひらがなを読める幼児が、上下逆さまになっている文字は『おかしい』と感じるものの、左右が反転している鏡文字については特に指摘しなかった、という実験結果もあるようです。
小学校に入る頃には、左右の認識がつくようになることが多いとのことです。
難しい漢字など、うろ覚えの時などには、大人でも『あれ、どっちだっけ?』となりますよね。
②ひらがなを『文字』としてではなく『形』でとらえている
人が文字を認識するとき、縦・横の線や曲線、点などの構成要素から先に捉えます。左右の位置関係を認識するのはその後になります。
たとえば、幼児が『の』や『る』といったひらがなを書こうとして、ぐるぐるとした円を書いてしまことがあります。
これはまだ、文字全体の構成を大まかな『形』として捉えているということになります。
アルファベットを習いたての頃に、『b』と『d』、『p』と『q』を混同してしまうのも、『縦棒に丸がくっついている』という構成は捉えられているものの、左右の関係がまだ正確に認識できていないから、といえます。
③左利きである
左利きの場合、鏡文字になりやすいといわれることがあります。
理由は、左利きの人は、文字を書くときに右からスタートすることが多く、そのまま反転して書くほうが書きやすいようで、無意識のうちに書きにくい文字よりも、簡単に書ける鏡文字を書いてしまうと考えられているからです。
④幼児期は左脳が未発達
目から入ってきた情報は、右脳でイメージされ、左脳に伝達して文字として認識されます。
幼児期のこどもの場合は、右脳が発達しているので、鏡文字になりやすいと言われています。
そのため、成長とともに左脳が発達することにより、鏡文字はなくなっていくと考えられます。
まとめ
『こどもからもらった手紙が鏡文字だったけれど、大丈夫かな?』と心配になるかもしれません。
鏡文字を書くこどもは小学1年生でも多くいますが、文字を習っていく中で自然と『鏡文字』は見られなくなっていきますので、幼児期は特に心配する必要はないといえるでしょう。
どうしても気になる場合は、ひらがな表の準備や、文字を書くときに、お手本を『横』ではなく『上』に置く工夫を行ってみるとよいかと思います。
お手本を『横』ではなく『上』に置く理由は、先ほどの①『左右の判断が難しい』で説明しましたが、幼児期のこどもは横よりも縦へのほうに目線が行きやすいと言われています。
こどもが鏡文字を書く場合は、文字のお手本を見ながら書くときに、お手本を『横』ではなく、『縦』(上)に置いて練習することで、鏡文字対策ができます。
また、鏡文字は幼児期にはよく見られる現象ですので、書き間違えたときには「反対側を向いているね」と軽く教えてあげてください。
あまりしつこく注意したり、怒ったりしてしまうと文字を書くことが嫌いになってしまうかもしれませんので、優しく教えてあげてくださいね。
こどもが文字に興味をもって書いてくれたことに喜びを感じて、子育てを楽しんでいきましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)
こちらもよかったら見てくださいね。