ほのぼのおやじんのひとり言

保育園に務めている経験を生かして、保護者支援や子育てについてのブログをメインにアップしていきます!

子育ての悩み~こどもの『ごめんなさい』について~

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みなさんこんにちは(´▽`*)✨✨

ほのぼのおやじんです。

 

突然ですが、保護者の悩み相談の中で、こどもの『ごめんなさい』についてよく相談を受けます。

相談例!  こどもが『ごめんなさい』を言ったのに同じことを繰り返します・・・

どのように『ごめんなさい』という意味をこどもに伝えたらよいか、・・・

『ごめんなさい』を教えてもこどもが理解していないようで・・・・

 

乳幼児期における『ごめんなさい』について悩むことってありますよね。

今回は、こどもの『ごめんなさい』についてお話しします。

考え方の一つとして、少しでもみなさんの参考になればと思っています。

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保護者の悩み

2歳児のお子様がいる保護者の方からこのような相談を受けました。

最近、こどもが気に入らないことがあると持っているおもちゃを投げてしまい困っています。

その時に私は「おもちゃを投げてともだちに当たったら痛いよね?おもちゃも痛いよね?『ごめんなさい』しよう」と促すのですが、首を振って「いやだ」の意思表示をしたり、うつむいたまま目を合わせなくなったりします。

『ごめんなさい』も言いません。

こちらの例のように、 こどもがおもちゃを投げると大抵のおとなは

「おもちゃを投げて友達に当たったら痛いよね?おもちゃも痛いよね?『ごめんなさい』しよう」と、こどもに伝えようとするでしょう。

 

 

しかし、この保護者とこどもの会話の中で気を付けるポイントが2点あります。

 

ポイント!!

1点目は、こどもが『どうしておもちゃを投げたのか』『何が気に入らなかったのか』という理由を理解や推測をせずに、その方法(おもちゃを投げたこと)だけを注意する言葉だけでは、こどもは納得しません。

 

まずは、『どうしておもちゃを投げたのか』『何が気に入らなかったのか』という理由を推測して、「○○だから、腹を立てておもちゃを投げたんだよね」という言葉かけや、こどもの言い分を否定せずに聞くという、『こどもの行動を理解しようとする』『こどもの気持ちに寄り添う』姿勢を示すことは大切です。

しかし、度々こどもはおとなの理解を超えた言動や行動を起こすことがあります。

そのような緊急性や危険性がある場合には、いきなり『だめ』という言葉で制止することも必要です。

言葉で制止した後はしっかりとこどもの言い分を聞き、こどもの気持ちに寄り添うようにしてください。

言い分を聞いたり、気持ちに寄り添うことにより、こどもは『気持ちを分かってくれた』という安心感で、素直におとなの言葉を受け入れてくれるようになります。

 

2点目は、このこどもが2歳児だということです。

2歳児ぐらいのこどもでは、自分の気持ちを言葉だけで表現することは難しいです。

思い通りにならなかったり、禁止されたりしたときなどは、おもちゃを投げたりすることしかできない時期であることも知ってほしいと思います。

また、自己主張の強い反抗期ですので、謝るということは少ない時期です。それに、相談例にある『他人に当たったら…』という保護者の指摘も現実には起こっていません。

2歳児のこどもには、そうした危険予測はまだ難しい時期でもあります。

『ともだちに当たったらいたいよね』『おもちゃも痛いよね』というたとえ話をしていますが、2歳児ぐらいのこどもたちには『おもちゃを投げたら壊れるよ』『おもちゃが壊れたら悲しいな』等と具体的かつ言葉を短くして伝えてあげる方が理解しやすいでしょう。

 

こどもがごめんなさいを言えない理由

こどもがなぜ『ごめんなさい』を言えないのか?

 

それはこどもが『ごめんなさい』を言いたくないからです!

 

保護者の悩み相談を受ける中で感じることは、こどもを『おとなの経験や価値観で見てしまう』傾向が強いということです。

こどもはおとなに比べて『なんで?』と思い、考える経験が圧倒的に少ないです。

 

おとなの物差しでこどもを見ているから苦しくなりますし、もどかしくなってしまいます。

 

また、こどもが謝るということを受け入れられるようになるには、『可能な限り自己主張を繰り返し』、『したいことをひたすら繰り返す』中で、徐々に『どうしても受け入れられないこと』や、『謝っていくこと』を学ぶので2歳児ぐらいの時期にはまだ、『自分から気持ちを理解して謝ることは無理』でしょう。

大切なのは、周りのひとが『ごめんなさい』を言っている姿を見て『なんで?』と思う経験が必要となります。

私たちおとなも、根拠もわからず覚えたことはすぐに忘れてしまいますが、『なんで?』と考え、納得して覚えたことは忘れにくいですよね?

こどもも同じです。

また、こどもが悪いことをしたら謝らなければいけないというルールを本当に理解するのは、個人差はありますが4歳ごろになるといわれています。

それ以前は、繰り返して教え込めば『ごめんなさい』と言うかもしれませんが、本当に『ごめんなさい』という気持ちができたのではありません。

 

大切なのは『ごめんなさい』の場面でこどもの言い分を否定せずに聞き、こどもの気持ちに寄り添うことです。

また、こどもの気持ちや思いを理解や推測し、こどもの言葉を代弁したり、伝えたりする中で、

 

こどもが経験的に『ごめんなさい』の意味を学ぶことです。

 

『ごめんなさい』の内容で、こども同士のトラブルについても保護者から多数の相談を受けます。

相手がいる場合は『加害者』『被害者』の関係を作らないように気を付けてください。

こども同士のトラブルで10:0の理由はほとんどありません。

たとえ相手に対して手が出てしまった場合でも手を出したこどもにも言い分はあります。

手を出したこどもの気持ちを聞かず『叩いたあなたが悪い』(加害者)『○○ちゃんがかわいそう』(被害者)と一方的に『ごめんなさい』と言わせてしまうと、手を出したこどもは大きく傷ついてしまいます。

手を出した事に対しては謝らないといけませんが、まずはこどもの話を聞いてこどもの気持ちに寄り添う。

つぎに、こどもと一緒に考え、こどもが『ごめんなさい』を言えないとき(年齢や心情)はこどもの気持ちを代弁する配慮が必要になります。

こども同士でトラブルになるということは『双方それぞれに言い分があるということ』を覚えておくとよいでしょう。

 

まとめ

 『ごめんなさい』をを使う場面は色々ありますよね。

人を傷つけたとき、失敗したとき・・・。それは集団の中で経験を重ねて学んでいくものです。

『ごめんなさい』が言えないからといって、「どうして言えないの!」と叱ることにはならないように気を付けないといけないですね。

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私の過去のブログ『ありがとう』でも伝えましたが、今回の『ごめんなさい』も

 

『ごめんなさい』は言うのではなく、湧き上がる気持ちの表現です。

 

ついついおとなは自分の物差しでこどもを見てしまうから苦しくなりますし、もどかしくなってしまいます。

時間をかけて何度も何度も経験し、たくさんの『なんで?』を通してこどもたちは考え、成長し、自然と『ごめんなさい』が言えるようになってきます。

 

こどもはおとなが『教えないと覚えない』のではなく、こどもは『自分で学ぶ存在』だということを忘れないでくださいね。

 

こどもの学びを見守り、こどもが困って助けを求めた時にそっと手を差し伸べてあげてくださいね。

見守られている『安心感』がこどもの学びを大きく育みますよ✨

 

おとなの笑顔がこどもの笑顔

こどもの笑顔がおとなの笑顔

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(´▽`*)✨✨

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