ほのぼのおやじんのひとり言

保育園に務めている経験を生かして、保護者支援や子育てについてのブログをメインにアップしていきます!

乳幼児期における抱きしめることの重要性~恥ずかしがらずにぎゅっと抱きしめよう✨~

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みなさんこんにちは( ´∀`)ほのぼのおやじんです。

突然ですが、乳幼児期のお子様がいらっしゃる保護者の皆様。

お子様を『ぎゅーっ』っと抱きしめていますか?

今回はこの抱きしめることによる心の変化などをお話しします。

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①保育園や家庭における5歳児の姿

・保育園では年長児、家でも年長児

保育園での5歳児は年長さんといわれ、一番のお兄ちゃんお姉ちゃんとして保育園で過ごしています。また、排泄や、着脱、身の回りの準備もある程度自分でできるようになり、保育園や幼稚園によっては、運動会やお遊戯会でのマーチングや演奏発表会など、こどもたちの姿に『頼りがい』を感じます。

家でも、乳幼児の兄弟がいる場合は「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから」と言われ、こどもたちは自分のことは自分である程度行っているという話も聞くことがあります。

・我慢しているこどもの気持ち

しかし、そんな「お兄ちゃん、お姉ちゃん」と言われる年長児でも、生まれて5年又は6年のこどもたちです。保育園で、乳児さんが泣いていて抱っこされる姿や、2、3歳児のこどもが笑顔で保育士に抱きつきに行く姿をじっと見ていることがあります。

年長さんになってくると、こどもたちの中にも「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから」という気持ちから積極的に「抱っこしてほしい」「ぎゅーってして」と言ってくるこどもは少なくなります。辛いことがあっても我慢しようとしたり、感情を爆発させるのですが素直に「かまってほしい」「抱きしめてほしい」と伝えられず、こどももおとなもそれぞれに気持ちが伝わらず、もどかしい気持ちになったりすることもあります。

保育園ではよく年長児さんに対し、両手を広げて「おいで」と言うと、照れ臭そうに近づいてくれたり、こちらから抱きしめると身体を預けたりと、とてもうれしそうです。

ただ、先ほども言いましたが『お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから』ということで我慢しているのです。

 

②抱きしめることで起こる心の変化

つぎに、抱きしめることで起こる、こどもとおとなの心の変化についてお話しします。

・気持ちが落ち着く

まずは気持ちが落ち着くことです。

例えば私たちが感情的になっていても、大好きな人にぎゅっと抱きしめられると自然と心が落ち着いてきますよね。

こどもが感情的になってしまうと、こちらもついつい感情的な言葉で押さえつけようとしてしまいがちですが、感情が高ぶっているときに何を言われても心に伝わりにくいのはおとなでも同じです。まずはしっかりと抱きしめて気持ちが落ち着いたときにこどもの気持ちに寄り添う言葉「そうだったのね、〇〇したかったのね」をかけてあげるとこどもも落ち着いて自分の想いを言葉や態度で伝えようとしてくれます。

私たちおとなもこどもを抱きしめることで心が落ち着いてきて、冷静に相手に寄り添うことが出来るようになります。

・ぬくもりを感じ安心感に包まれる

抱きしめる行為はお互いのぬくもりを感じることですので安心感に包まれます。

また、抱きしめられることによる安心感により『ぼく、わたしのことを受け入れてくれる』『わかってくれる』『ぼく、わたしはここにいていいんだ』と気持ちが肯定的になり自己肯定感を育むことになります。

安心感を通して『自己肯定感や根拠のない自信』を持つことができるのですね。

・距離が近づく

年長児さんぐらいになると抱きしめられるが少なくなり、少し距離感を感じることがあります。時々『ぎゅーっ』と抱きしめることにより、私たちもこどもたちとの距離感を再確認できますし、こどもたちも私たちに信頼を寄せてくれるようになります。

 

③運動会のかけっこの話し

こちらでは、私が務めている保育園で実際にあった体験談をお話しさせていただきます。

・多数の批判的なご意見

数年前より、運動会で乳幼児期だからこそ保護者とのふれあいを大切にしていきたいという思いで、こどもたちのかけっこのゴールで保護者の方に両手を広げて待っていただき、ゴールしたこどもたちを抱きしめることを行っています。

変更初年度は、年長児の保護者の方より、「こどもの走る姿をゆっくり見たい」「ビデオが撮れない」などのご意見を多数いただきました。

・実際に行ってみた保護者の感想

運動会当日、5歳児のこどもたちは、ゴールで待つ大好きな保護者の元に全力で飛び込んでいきました。保護者も全力で飛び込んでくるこどもに驚きながらもしっかりと抱きしめていました。

とても印象的だったのは、『こどももおとなもみんな素敵な笑顔』だったということです。勢いあまって尻もちをついた保護者も怒ることなく笑顔でこどもを抱きしめていました。

運動会後のアンケートでは、こどもとのふれあいが多くて楽しかった。ふれあいの大切さを感じることが出来た。等ありがたいご意見を多数いただきました。

その後も変わりなく、運動会では親子のふれあいを第一に考えた内容で行っています。

 

④まとめ

幼児期の後半4歳児から5歳児ぐらいになると、抱きしめるという行為が段々と少なくなってきます。保育園や幼稚園では頼りがいのあるお兄ちゃんやお姉ちゃんに見られがちですが、生まれて4年~6年のこどもたちです。

こどもたちの健やかな育ちの為にも、恥ずかしがらずに『がんばったとき』『つまずいているとき』『感情的になっているとき』などの場面や、日常の生活の中でのスキンシップとして抱きしめてあげるのもいいですよ。

乳幼児期だからこそしっかりと抱きしめ、たくさんふれあってくださいね。

 

先日、私の次男(小学3年生)に近づき「おいで」と手を広げるとすごく照れ臭そうに来てくれました。私も照れ臭かったけれど『まだいける!!』と思いました✨

さすがに二女(中学3年生)にはできませんでした(笑)

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最後までありがとうございました(*´∀`*)